不動産用語集
あ行
IPフォン
インターネットを使用した格安の音声電話サービス(=IP電話)。
利用前に光ファイバー・ADSLなどの高速の情報通信サービスに加入が必要。
IPフォン専用の電話番号があり、他社の携帯電話からの着信も可能。
国内通話・国際通話は格安となるケースが多い。
アイランドキッチン
壁に設置されず、部屋の中で独立して設置された調理台。
島(英語でアイランド Island)の様な形で、開放感やコミュニケーション・デザイン性に優れている一方、設置のために部屋の広さや十分な換気装置が必要とされる。
アパート
英語の「アパートメント(apartment)」の略。
日本では1~2階建ての共同住宅で、建築構造が木造または軽量鉄骨構造のものを一般的に指す。
最近では2階建ての共同住宅であっても、重量鉄骨構造で外壁・内壁も軽量気泡コンクリートパネル等の建物もあることから、
マンションとアパートの外観上・構造上の区別がつきにくくなってきている。
雨戸
主に防風・防犯などの為に、家の外側に設置される戸のこと。
RC
「Reinforced Concrete」の略。鉄筋コンクリート構造のこと。
鉄筋とコンクリートによって、全ての部分(柱・壁など)を造り、一体化した構造のこと。基本的には耐震性に優れた構造となる。
デメリットとして、自重が重いため、大きな建築や高層ビルには使いづらい。
一戸建て
独立した一軒の家屋がひとつの住戸となっている住宅(=戸建て)。
これに対し、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。
居抜き
テナントや工場などを、設備や備品を残し、設置した状態で売買・賃貸すること。
以前の設備がそのまま設置されているので、営業開始までの期間が短縮出来ることが多い。
インターホン
主に玄関や室内の間で通話するために設置され、建物内外で通話する手段に用いられる構内専用の電話機。
同時に通話者の映像も送信できるモニター付きインターホンもある。
インナーバルコニー
バルコニー部分が建物の内側に引っ込んでいる形状のもの。
屋根が架かっており、部屋として利用できる。
ウォークインクローゼット
人が歩いて入れる程のスペースがあるクローゼット。
衣類が大量に収められる反面、奥行が狭いので布団などの収納には向かないことが多い。
ウォークスルークローゼット
ウォークインクローゼットの中でも、歩いて通り抜ける事が出来るクローゼット。扉がない事が多い。
ウッドデッキ
居間や建物の前庭に、床下構造がある木材で作られたデッキスペースのこと。
ベランダの上に敷き詰めるウッドパネルとは区別される。
HRC
「Hard Reinforced Concrete」の略。
高強度コンクリートを使用した鉄筋コンクリート(RC)造のことで、
HRCの技術により、超高層ビルをRC造で建てることが可能となった。
水分量が少なく、強度、粘度が高く、設計基準強度が高いのが特徴で、居住空間を広くとれるので、開放感や剛性、耐久性が向上する。
SIC
シューズインクローゼットの略。
靴を脱がずにそのまま入ることが出来る、靴の収納スペース。
SRC
「Steel Reinforced Concrete Construction」の略。
鉄骨鉄筋コンクリート構造のことで、 主に鉄筋・コンクリート・鉄骨によって構成される。 鉄骨の周囲に鉄筋を組み、コンクリートを打ち込む。
S造
鉄骨造の略で、英語の「Steel」からS造と呼ばれている。
強度、剛性が高く、色々な形状に成形できる反面、たわみが大きいので、遮音・振動に対する適切な対策が必要となる。
LED照明
「Light Emitting Diode」の略。発光ダイオード(LED)を光源とする照明器具のこと。
LEDは、発光方法の特質から、白熱電球に比べてエネルギー効率が高く耐久性に優れる。
LDK
「Living(リビング)・Dining(ダイニング)・Kitchen(キッチン)」の略。
居間、食事室、台所が一体となった空間のこと。
LPガス
「Liquefied Petroleum Gas」の略。
液化石油ガスが原料で、液化されたLPガスをガスボンベに充填して配送、使用する(別名 プロパンガス)。
都市ガスとは違い、各家庭ごとに供給。
明確な料金設定がない為、一般的には都市ガスよりも割高な傾向にある。
ただし、都市ガスはガス管を通って各家庭に供給されているため、供給元が地震などで停止してしまうとガス管からガスが止まるが、
プロパンガスはガスボンベで各家庭に供給されているため、緊急時でもガスの供給が可能となっている。
縁側
日本の和風家屋の独特な構造で、家の縁部分に設けられた部屋と庭の間にある板敷の廊下のこと。
庭などの屋外から、直接屋内にあがることも可能。
エントランス
建物の出入口で最も大きく、建物の正面玄関に位置する出入口のこと。
建物の構造に与える印象に大きく影響する。
ALC
「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略。
高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートで、内部は気泡が空いているので、軽量で夏は涼しく、冬も一定の温度を保てるなど断熱効果がある。
ADSL
「Asymmetric Digital Subscriber Line」の略。
従来の電話線を利用した高速ネット回線のことで、対象エリアが広く、比較的費用も抑えれるが、電話線を使用するため、周辺の利用者数や通信料に大きく左右されやすい。
追いだき
浴槽のお湯の温度が低下した際に、冷めたお湯を再度沸かし、温め直すこと。
近年、設定した温度・湯量までボタン一つで行う「オートタイプ」や、それに加え湯量が減っても自動的に足し湯も行う「フルオートタイプ」など、以前は手動だった機能が自動化している。
踊り場
階段の途中に設けられている幅の広い面のこと。
方向転換、小休止、転落防止のために設置されている。
温水ルームヒーター
室外からの給湯器で温めたお湯を使い、ヒーターの風を温風にして部屋を暖める器具のこと。
夏場は撤去も出来るので移動も可能だが、温風が出るまで時間がかかったりガス代が高いことがあげられる。
オートバス
自動的に給湯したり、追い炊き機能が付いた浴槽システム。
ボタンを押し、手動で追い炊きなどを行うのがセミオートバス。
設定した湯量や温度を自動で保ってくれるのがフルオートバス。
オートライト
自動的に点灯・消灯する照明装置。
センサー感知による装置で、人の動作に反応する「人感センサー」や、光の明るさを感知する「光センサー」などがある。
オートロック
ドアが閉まると自動的に施錠されるシステム。
主にマンションのエントランス部分に設置されている。
近年、施錠の際にキーだけでなく、指紋認証やカードキーを使った装置も増えている。
オーニング
直射日光や雨風を防ぐための日よけで、建物の外側に設置されている可動式テント。
オープンキッチン
キッチンが壁で仕切られることなくダイニングやリビングともつながっているキッチンのこと。
壁がないので開放感がある一方、煙や臭いがこもりやすい傾向にある。
オール電化
住宅の調理、空調、給湯などの熱源を全て電気で賄うこと。
基本的にはガス料金が無くなるので経済的だが、導入費用が高額になることが多い。
か行
開口部
建築物で、床・壁・天井などに設けられた開口された部分のこと(天窓や出入口など)
階高
建物において、各階の下の床面から、上の階の床面までの高さのこと。
階高が高いと、その分実際の室内も高く取ることが出来る。
改築
建物の全部、または一部を新しく建て直すこと。
「改築」は建築基準法に定められており、改築を行うためには自治体への確認申請も必要となる。
解約
賃貸借契約のような継続的契約関係において、当事者の一方の意思表示によって契約を消滅させること。
また、一方の当事者の意思表示により、一定の要件上で契約の消滅することが認められること。
カウンターキッチン
キッチンとダイニングルームの間に作業台が設置されているキッチンのこと(=対面キッチン)
開放感がある一方、臭いが広がりやすいので換気対策が必要。
家屋番号
不動産登記法の規定に基づき、建物それぞれを識別するための番号。
市町村から付される建物の位置を示す住所表示とは異なる。
火災保険
損害保険の一つで、火災による損害を補填するための保険。
室内の物品が火災により焼失、損傷した場合に、生じた損害に対して保険金が支払われる。
勝手口
玄関とは別に設けられた、キッチンや洗面所の周辺、または家の裏側から外に出入りできる扉のこと。
外への出入りがしやすい反面、ツーロック扉にしたり、ガラスの強度を上げたりと、ある程度の防犯対策が必要となってくる。
家庭用燃料電池
通称「エネファーム(ENE FARM)」。
都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させ、電気を作り出すこと。さらに、発電の際に発生する熱でお湯も作れるので、エネルギーをフル活用出来るシステム。
可動間仕切り
居室やキッチン、リビングなどを仕切る間仕切りが固定されたものではなく、自由に移動でき、レイアウトできる間仕切り。
広い空間を区切って二部屋として使用したり、間仕切りを開け、広い一部屋として使用できるなど、用途に応じて変更できる。
角部屋
マンションやアパートで各階の端に位置する部屋のこと。
また、廊下がL字になっている場合、屈折している部分の部屋も角部屋である。
比較的日当たりが良く、隣室の音が聞こえづらい等のメリットがあるため、同じ階の部屋よりも賃貸が高めに設定されていることが多い。
カーポート
屋根と柱だけで出来た簡易的な車庫。
ガレージとは違うが、屋根があるので多少の雨などを避けることが出来る。
外構
建物の外にある外壁や門、塀など建物の外側にある構造物全体のこと。
「外構=エクステリア」
外壁塗装
建物の外壁を塗装することだが、見た目を綺麗にする目的の他に、
建物自体の寿命を延ばしたり、雨や紫外線の防止対策としても施工される。
ガスオーブン
ガスを使って加熱、調理するオーブンのこと。
一般的な家庭用オーブンとは違い、火力が強く、短時間で調理できるのが特徴。
ガス給湯器
ガスにより瞬間的にお湯を沸かし、必要な時に必要な分だけお湯を作れるので、湯切れなく利用出来るのが特徴。
使用場所が数か所になっても同時に使用でき、お湯が足りなくなる事がない。
機械式駐車場
昇降機とパレットによって、車を機械で移動して出し入れする駐車場のこと。
扉の開閉で左右の車に注意を払う心配や防犯対策にもなるが、他の車の出し入れを待ったり、駐車スペースが狭いことが多い。
共益費
賃貸の集合住宅で、賃貸とは別に毎月支払う費用。
共用部分の電気や清掃、補修、エレベーターなど、建物の運営や維持するために要する費用である。
管理費と混同されがちだが、管理費がマンション全体の維持管理費に対して、共益費は共用部分に関する費用である。
共用施設
マンションで住民が共同で使用できる施設。
キッズルームやゲストルームなど。
居室
居住や集会、娯楽などをする部屋のこと。
居間や寝室はこれに該当するが、玄関や浴室は居室ではない。
また、居室の条件として建築基準法が定める採光や換気に満たないものは、納戸と呼称される。
空中権
①土地の上空の空間を使用する権利、または②未利用の容積率(敷地面積に対する建物の延べ面積)を移転する権利。
①については、契約により設定する空間の上下の範囲を定めて、土地を独占的に使用する権利のことで、法的な形式により「区分地上権」と「区分地上権に準ずる地役権」に分かれる。
「区分地上権」による空中権は、例えば空中電線などの工作物を所有する目的で、上下の限られた空間を排他的かつ独占的に使用収益する権利。
「区分地上権に準ずる地役権」による空中権は、例えば自分の土地の電柱に空中電線をつなげる際に、他の土地の上空を通るが、便益の為に他の土地の空中を使用できる権利。
②については、都市計画で定められた容積率のうち、未使用(余っている)容積率を移転(売買)する権利。
例として東京駅舎の敷地内で未使用の容積率を、周辺の新築ビル(東京ビルディング、新丸ビルなど)に移転して、本来の容積率以上の高層ビル化を実現している。
空地率
マンションなどの敷地に対して、建物が建っていない空地が占める割合。
空地率が高いほどオープンスペースが生まれ、開放感が生まれる。
クッションフロア
CF=クッション・フロアのこと。
床材の一つで、ビニール製のクッション性のあるシート。耐水性に優れ、メンテナンスがしやすく、木目やタイル長などデザインが豊富。
区分所有権
マンションやオフィスビルのように、一棟の建物の中に独立した住居や店舗、事務所がある場合、それぞれ独立した部分の所有権を区分所有権という。
区分所有権建物では、購入者が自由にできる部分を「専有部分」、それ以外の共同のエントランスやエレベーターなどは「共有部分」という。
区分所有法
「マンション法」とも呼ばれ、分譲マンションなどの区分所有建物に関する権利関係や管理運営について定めた法律。正式名称は、「建物の区分所有等に関する法律」。
円滑な共同生活や住民の財産を守るために定められている。
クロス
壁や天井等に貼る内装材で、仕上げ材として用いられる装飾用壁紙のこと。
住宅から起因する、めまいや頭痛、のどの痛みなど、シックハウス症候群の対策として自然素材の壁紙を採用したり、ペット対策として防臭性や耐アンモニアで引っ掻きキズにも強い素材を採用することが多くなっている。
クローゼット
衣類や生活雑貨をしまうために設置されている洋室の収納で、ハンガーで吊るすためのパイプハンガーが取り付けられている。
グリーンカーテン
緑のカーテンと呼ばれ、窓や壁全体に張り巡らせたネットにツル性の植物をカーテンのように絡ませて覆ったもの。
日差しを遮ったり、植物の蒸散作用により、室内や建物等の温度上昇を抑える効果が期待出来る。
蹴上げ
階段の一段の高さのこと。
建築基準法では住宅の蹴上げは23㎝以下と定められている。足が乗る部分の平らな部分を「踏み面」、階段の垂直になった部分を「蹴上げ」という。
軽量鉄骨構造
一般的には、厚さが6㎜未満の鋼材で、主要部分は工場で生産し、現場で組み立て設置する「プレハブ工房」で造られていることが多い。
逆に6㎜以上の鋼材を使用した場合は、重量鉄骨構造と呼ばれる。
建ぺい率
敷地面積に対する建築面積の割合のこと。
例えば、100平方メートルの敷地内に50平方メートルの建築物がある場合、この建築物の建ぺい率は50%となる。
建ぺい率の限度は、用途地域ごとに都市計画によって、あらかじめ指定されている。
CATV
Cable Televisionのことで、通信ケーブルによってテレビ番組を各家庭に送るサービスのこと。
有線なので、電波の良し悪しが関係なく、難視聴地域でも影響がない。
ゲストルーム
マンションの共用施設として、来客用の宿泊ルームのこと。
友人や家族が訪れた際に、マンション等の管理規約に基づき利用可能となっている。
原状回復
国土交通省から出されている「現状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義し、その費用は賃借人の負担とされている。
例えば日に焼けた畳や壁の経年劣化や、通常の住まい方、使い方をしていて生じた汚れや傷みを直す費用は、貸主の負担となるが、借主の不注意などで生じた汚れや傷みは借主の負担となる。
更新手数料
賃貸など契約期間が満了しても、継続してその部屋を借り続ける場合に、事務手続きに必要な経費として不動産会社や管理会社に支払う費用のこと。
賃貸マンションやアパートなどを借りる場合、一般的には契約期間は2年で、その際、家主に払うのが更新料となる。
更新料
建物の賃貸借契約を更新する際に、借主から貸主に対して支払われる金銭のこと。
最高裁の判例として、更新料とは「賃料の補充や前払い、契約継続の対価などの趣旨を含む複合的なもの」と定義されている。
勾配天井
屋根の勾配を利用して斜めになっている天井のことで、通常は屋根裏になるスペースを室内に取り込むことにより、高さが生まれ、開放感があるなどのメリットが生まれる。
個人情報保護
プライバシー保護のために、個人情報の収集・伝達を制限すること。
個人情報を保護するための原則は、
1.適法かつ公正な手段による個人データの収集
2.利用目的に必要な範囲内での正確、完全、最新なデータの管理
3.利用目的の明確化
4.明確化された目的以外の使用を制限
5.データの紛失・破壊・修正・開示等のリスクからの保護
6.データの作成・運用方針の一般への公開
7.自己に関する個人データの確認、異議申立ての機会の確保
8.データ管理者の責任負担
であるとされる。
個人情報保護法は、これらの原則を実現するための仕組みとして制定された法律であるが、同法にもとづいて政府が定めたガイドラインが公表されている。
個人情報保護法
個人情報の適正な取り扱いに関する規定を定めた法律。正式名称は、「個人情報の保護に関する法律」で、2013年5月に公布。
規定のなかで重要なのは、個人情報のデータベース等を事業の用に供している者(個人情報取扱事業者)に対する個人情報の取り扱いに関する規制である。
個人情報取扱事業者には、個人情報の取り扱いについて、
■利用目的の特定
■利用目的の範囲を超えた利用の禁止
■不正手段による取得の禁止
■取得に際しての利用目的の通知
■情報の正確性確保
■情報の安全管理措置の義務
■第三者への提供が制限
■本人による情報開示請求、訂正請求、利用停止請求を規定して原則としてその請求に従わなければならない
とされている。
また、同法は、個人情報取扱事業者の個人情報の取扱いについては、個人情報保護委員会(2016(平成28)年度までは主務大臣)が監督することとし、その監督に従わない場合には罰則に処すことができること、政府は個人情報の保護に関する基本方針を定めなければならないことなども規定している。
コネクティッドホーム
家電製品、空調設備、照明、防犯設備などが、IoT(Internet of Things、モノに関する情報をネットワーク化し、制御可能にする技術)によって統合的に接続され、モバイル端末等でそれらを制御できる仕組みを備えた住宅。
センサー、情報ネットワーク、情報解析、情報の統合処理、自動制御などの機能を組み合わせたシステムによって管理・運営される。
コレクティブ住宅
北欧発祥のライフスタイルで、基本的には賃貸住宅だが、共同の食堂、キッチン、浴室、洗濯機置場、倉庫等を入居者でシェアして共同生活を行う。
シェアハウスと似ているが、建物が完成する前から入居者が決まっているので、入居する前から全員が顔見知りの状態となる。
シェアハウスと違い、入居者が先に決まってから建てるのがコレクティブ住宅である。
コンパクトシティ
都市の中心部に様々な都市機能を集約し、人口の減少や持続可能な都市づくりを目標とした政策・考え方のこと。
住宅や公共施設、商業施設を一定の範囲内に集中させるため、公共交通か徒歩で移動することが可能となる。
コンロ
キッチンにおける調理用の炉のこと。
ガス・電気・炭などが使われ、台所に据え付けるタイプが一般的。
近年、鍋窯などを加熱したり、七輪のように運搬可能なタイプもある。
コートハウス
建物や塀に囲まれた中庭を持つ住宅のこと。
敷地全体を壁や塀で囲み、囲まれた中庭を居住空間の一部として活用することで、空間的にも視覚的にも広がる。
コーナーガラス
建物の隅に桟なしではめ込まれたL字のガラスのこと。
採光を確保しやすく、壁が無くなるので室内が広く感じたり、景観も楽しむことが出来る。
さ行
災害危険区域
津波や高潮、洪水などの自然災害による危険性が高い場所に指定されるもので、指定区域での戸建てやマンションの建築は禁止となっている。
また、大規模な自然災害が発生した地域や、建築基準法に定められた災害危険区域のうち、住民の生命や財産を保護するために、移転促進区域に指定された場合、移転に関わる経費は国から補助金として支給される。
採光
室内の明るさを窓などを通して室内に取り入れること。
建築基準法において、住宅の居室は採光のための開口部(窓など)を設ける必要がある。開口部の面積は、居室の床面積の1/7以上でなければならない。
ここでいう採光とは、必ずしも日当たり(直射日光)のことではなく、自然光のことを指している。そのため、日が差さない北側の窓も採光に有効な窓としてみなされることもある。
下がり天井
天井に鉄筋コンクリートの梁や排気ダクトのパイプによる出っ張りで、部屋の隅の天井が低くなっている部分を指す。
サテライトオフィス
本社や支社とは別に、郊外や地方などに設置するオフィスのこと。
都心部の企業が地方や郊外で勤務できるように設置していることが多く、仕事と育児や介護等と両立出来たり、地方に住みながらも勤務可能となるため、仕事の幅が広がる。
また、本社や支社でもなく、自宅でもない中間の位置で仕事を行うため、優秀な人材を地方や郊外からも確保できるようになった。
サムターン
玄関ドアなどの室内に付いてる錠の開閉を行うために、指でつまんで回す金具の部分。
さや管ヘッダー工法
給水・給湯設備の施工方法の一つ。
さや管は合成樹脂管(給水給湯管)を保護するための可とう性樹脂管のこと。
さや管を使用し、分岐管によって各部屋に分配され、給水・給湯による腐食、不安定な水圧、施工の煩雑さ、メンテナンスの困難さを解消する工法・システム。
更地
建物や建築物が無く、何も手を加えていない土地のこと。
サンルーム
日光を大量に取り込むために、屋根や壁をガラス張りにした部屋のこと。
雨の日でも洗濯物を干せたり、花粉の心配や汚れも付かないので、天気や環境に左右されない。
サーキュレーター
室内の空気を循環させる装置。
扇風機との違いは、扇風機は広い範囲で涼しい風を行き渡らせるが、
サーキュレーターは直進性の高い風を送り、一か所に溜まっている暖気や冷気を循環させる。
サービスアパートメント
ホテルの特徴と一般賃貸アパートの特徴を持った滞在施設。
キッチン付きで家具・家電も付いた短期滞在から利用可能で、清掃サービスやフロントサービスのようなホテル同様のサービスを受けることができる施設が多く、自宅で過ごしているような快適な空間で過ごせる。
一般賃貸と同じように入居審査や契約手続きはあるが、1年未満の短期滞在でも利用ができる。
サービス付き高齢者向け住宅
主に民間事業者が運営するバリアフリー対応の賃貸住宅で、介護・医療などのサービスが付いているが、有料老人ホームとは異なり、介護認定がなかったり軽度の要介護高齢者を受け入れている。別名、サ高住、サ付きとも呼ばれる。
生活の自由度が高く、あくまで賃貸住宅の一種なので、外泊や外出も自由にできる。
サービスバルコニー
一般的に比較的小さい面積のバルコニーのこと。
これに対し、LDKなどに面した大きいバルコニーをメインバルコニーと呼ぶこともある。
サービスヤード
台所や勝手口に面した屋外スペースで、洗濯、ゴミ置き、野外収納などに使用される。
サービスルーム
採光や換気が不足し、建築基準法により居室と認められない部屋のこと。
建築基準法では、採光や換気を行うための最低ラインが定まっており、窓の大きさは床面積の1/7以上なければならないとされている。
シアタールーム
映画鑑賞などの用途で使用される防音設備の部屋のこと。
住宅内だけでなく、マンションの共用施設として設置されていることもある。
シェアハウス
一軒の住宅を、複数人で共有して暮らす賃貸住宅。
一般的にキッチンやリビング、バスルームなどは共有する。
賃貸物件として初期費用や家賃が抑えられ、プライバシーの管理として個室が用意されるので、住宅スタイルの選択肢が広がる一つとして注目を集めている。
シェードカーテン
窓掛けカーテンの種類の一種で、ブラインドのような機械を使って、水平に布をたたみながら上下させる種類のもの。
窓際がスッキリして見えるので、従来とは違って小窓だけでなく大きな窓にも使われることが増えている。
市街化区域
都市計画法で指定される、都市計画区域の一つ。
すでに市街地を形成している区域と、概ね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域。
市街化区域は、用途地域が定められており、自治体による道路、公園、下水道などの都市施設の設備も重点的に実施されます。また、土地区画整理事業や市街地再開発事業などによる整備が積極的に進められる区域でもある。
市街化調整区域
市街化の拡大を防ぐために、あまり市街地開発を行わない地域のこと。
そのため、市街化調整区域にはマイホームなどの建築にあたり、建て方や建てられる規模など多くの制限がある。
一般的な土地に比べて制限があることから、市場価値が下がり、価格が割安な場合が多い。ただ、市場価値が下がると住宅ローンの融資が下りなかったり、融資額が減額されたりするケースも想定される。
敷居
障子や襖など開口部の下部に設けられた水平材。
門の内外を区切ったり部屋を仕切るために敷く横材で、同時に建具を受ける役割もある。
敷金
建物の賃貸借契約を新規に締結する際に、借主から貸主に対して、以下の目的のために預けられる金銭。
①賃料の不払い・未払いに対する担保
②契約により借主が負担すべき修繕費用や現状回復費用の前払い
契約が終了した場合、上記①や②の金額を控除した残額が借主に対して退去後に返還される。
敷金返還請求権
賃貸借契約終了時に借主(入居者)に発生する権利で、敷金の返還を請求できる権利のこと。あくまで退去後に発生する権利なので、入居中は権利を主張することが出来ない。
敷地
建築物のある土地のこと。
ただし、同一の敷地内に2つの建築物がある場合には、建築基準法ではこの2つの建築物が用途上分けられないとき、同一敷地にあるものとみなすことになっている(建築基準法施行令1条)。
建築基準法では、敷地が衛生的で安全であるように、次のようなルールを設定している。
1、敷地は道より高くなければならない(ただし、排水や防湿の措置を取れば可)
2、敷地が湿潤な土地や出水の多い土地であるときは、盛り土や地盤の改良を行う。
3、敷地には雨水と汚水を外部に排出する仕組み(下水道など)をしなければならない。
4、崖崩れの被害にあう恐れがあるときは、擁壁の設置をしなければならない。
システムキッチン
収納スペースやシンク、ガスコンロやIHクッキングヒーターなどの加熱調理器をはじめ、食器洗浄機や浄水器などをビルトインにして一体型にしたキッチンのこと。デザインの統合や空間の有効活用を図ることが出来る。
借家
家賃を払って借りている家のこと。
これに対して自らが所有して住む家屋は「持ち家」となる。
シャッター
防犯、防火のために建物の出入口や窓に取り付ける金属製の巻き上げ式の扉。
一般的に重量シャッターと軽量シャッターに大別され、ビルなどに使用する大型の物を重量シャッターという。
シャワーカーテン
浴槽から外に水が漏れないよう取り付けてある防水カーテン。
浴室に洗面台が付いたユニットバスに取り付けられていることが多い。
シャワールーム
シャワーを浴びるためのスペースで、一般的な浴室と違い、浴槽などの設置が無い。
シューズインクローゼット
玄関横に設置されている収納スペースで、土足のまま入ることが出来る。
靴を収納できる他に、コートなども収納できることが多い。
省エネルギー住宅
居住によって生じるエネルギー消費量が少ない住宅。
建物構造の断熱化・気密化、建築設備の省エネ化などによって消費量を直接削減する方法が採用されている。また、自然エネルギーを活用することによって、外部への負荷を削減する方法も有効とされている。
省エネルギー住宅の厳密な定義はないが、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(建築物省エネ法)に基づいて、省エネルギー性能を評価する場合に基準となる性能、
初期費用
住宅の購入や新築時にかかる費用のこと。また、賃貸住宅への入居時にかかる費用も初期費用という。
下記が主な初期費用。
■住宅購入、新築時
頭金(価格等から住宅ローン借入額を引いた額)、契約書に貼る印紙税、住宅ローン借入費用、不動産登記にかかる登録免許税や司法書士報酬諸費用、修繕積立基金(マンション)、水道負担金(一戸建て、地域によっては不要)、固定資産税等の清算金、火災保険料、不動産取得税など。新築で地鎮祭や上棟式を行う場合はその費用も必要となる。
■賃貸住宅
敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料など。一般的に「家賃の約6か月分」が目安といわれている。
シンク
流し台のこと。台所に備え付けられている、水などを流す排水溝を備えた水槽状の台。
CSアンテナ
CS(通信衛星)を利用した放送を受信するためのアンテナ。
衛星放送にはCSとBSがあるが、受信アンテナに違いはなく、ひとつの衛星放送用アンテナで両方受信することが可能。
CLT
CLTは、Cross Laminated Timberの略で、欧州で開発された工法。
ひき板(ラミナ)を繊維方向が層ごとに直角に交わるように張り合わせた大判の木質パネル建材で、木材の性質上、水分を吸収したり放出することで収縮しますが、CLTは縦方向にはほとんど変化がないため、収縮変形を抑えられ、寸法が安定し強度が高い建材の一つ。
CCRC
CCRCとは、「Continuing Care Retirement Community」の略称で、高齢者が健康な段階で入居し、必要に応じて介護・医療などのケアサービスを受けながら、持続的に共同で生活する仕組み。アメリカが発祥。
日本版CCRC構想は、健康な段階で移り住み、要介護状態になっても住み続けることはできるが、コミュニティーなどで交流するアクティブな生活で、健康長寿を目指すもの。
シーリング
建物の継ぎ目や隙間を埋めるゴム状の材料のこと。
温度や湿度の変化、地震・雨風などの自然現象に伴う建物の揺れ、動きに追従するように弾力性を持った材料。また、気密性などを維持するために防水の役割もある。
シーリングファン
天井に取り付ける回転羽根(扇風機)のこと。
室内の空気を循環させて、主に暖房の効率を上げるために取り付けることが多い。
風量を調整できたり、装飾品としての効果もある。
ジェットバス
浴槽の穴から気泡や湯が噴出するもので、登録商標はジャグシー。
噴流を背中や腰などに当てることで、マッサージ効果があるとされる。
直床工法
鉄筋コンクリートの床スラブにカーペットやフローリングを直貼りすること。
床部分の厚さを薄く抑えることが出来るので、その分各階の高さを抑えて天井を高くすることも可能となる。
しかし、床スラブの厚さが十分でないと遮音性が落ちてしまうため、仕上げ材に防音効果の高いクッション材などの建材を用いることが望ましい。
自走式駐車場
各階や屋上に駐車するときの移動を、自動車を走行させることにより行う駐車場のこと。
大型のショッピングモールなどでは、鉄筋コンクリート製の4~5階建てのタイプもあるが、マンションでは鉄骨ユニットの1階建て(1層2段式)が主流。
実印
個人の印鑑で、市区町村に対してあらかじめ印鑑登録を行った印鑑のこと。
印鑑証明の発行を受けることが出来る印鑑。
ジャグジー
浴槽の側面や底の穴から気泡の入った水流を噴出させる装置。
もともとはアメリカで生まれ、屋内外に設置され、水着を着たまま入って楽しむもの。
ジャロジー
住宅などに使われる窓の一種で、細長いガラス板やアクリル板を上下に並べ、羽根を回転させることで開閉が出来る窓のこと。
主に浴室やトイレに使用され、羽根の開閉角度によって外気を取り入れることが出来る。
重説
「重要事項説明」の略で、宅地建物取引業者が、売買契約・賃貸借契約・委託契約に際して重要事項説明書に基づき、契約に関する重要事項を消費者に対して説明すること。
重要事項説明にあたっては、説明する重要事項をすべて書面に記載して、その書面を渡す必要があるとされている(宅地建物取引士が記名押印いなければならない)。
住宅インスペクション
住宅診断のことで、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場及び専門家の見地から、住宅の劣化状況や欠陥の有無、改修すべき箇所や時期、費用などを見極めアドバイスを行う専門業務のこと。